【引退ブログ】-BLUE PRIDE- #16 三宅勇輝
はじめに、日頃より関わってくださる全ての方に感謝申し上げます。特に今年は多くの人に支えられているおかげで、活動できているのだと心から感じました。本当にありがとうございました。
#17孝典から紹介を受けました、今年度主将を務めさせていただいた#16三宅勇輝です。
彼にはこの一年、練習や試合ではもちろん、戦術班のリーダーとしても多くの部分でチームを引っ張ってもらいました。幹部の中でも彼に相談することが1番多かったです。本当にありがとう。
ただ、彼は何か用があるとすぐに電話をかけてくる電話魔です。新チームが始動してから今まで、彼から何回電話がかかってきたか数えてみたら、24回かかっていました。異常です。
就活の面接5分前に彼から電話がかかってきて、面接中に「何の用だったんだろう」と彼の顔が頭に浮かんだときは嫌いになりました。
そんな彼も、来年からは東京?でバリバリ働く社会人になるそうです。東京に行った際は、美味しいご飯屋紹介してね。
では、本題に移りたいと思います。
まとまりのない文になってしまいましたが、最後まで読んでくださると幸いです。
この1年間、うまくいかないチーム状況とそれを変えられない自分の弱さを感じることが多かった。
去年、一昨年とAチームにいて(ほとんど力になることはなかったが)、これまでにはあって、今年のチームに足りないと感じることは多々あった。他にも感じていた人はいるはず、
まず決定的に違うのは、グラウンドの緊張感。
去年や一昨年、自分はパスメニューとクリライが大っ嫌いだった。周りからのプレッシャーが違う。クロスパスでは、上級のパスが速く、よくミスして、「出来ないなら、練習はいるな」とだいまさんから怒られていた。クリライでも2年生の途中はロンミだったこともあり、1番指示を出さなきゃいけないのに、だまって受け渡すを繰り返して何回も怒られた。
去年は駿太郎さんによく怒られた。リーグ期間中のクロスパスで自分がボックスをキャッチミスした時に「オイ!」って叫ばれたときは、さすがにヤバいと思った。また、クリライも絶対にあげないといけないという緊張感がすごくて入るのが怖かった。(お二人には本当に感謝しています。)
去年、一昨年はこういう厳しく言って、緊張感を作ってくれる人がいた。今年の4年生は優しい人が多く、緊張感を持たせることができていない分、主将である自分がその役割を買って出るべきだった。人に怒るというのは勇気のいることである。その分、反感を買うかもしれないし、チームメンバーから煙たがれるかもしれない。自分は嫌われる勇気を持つことができなかった。自分が完璧な人間ではないからこそ躊躇したということもあるが、チームのことを考えれば、もっと厳しく接するべきだったなと思う。
もちろん、楽しくやることも大切である。ただ、締めるところは締めないと組織から崩れていってしまう。
その緩んだものが蓄積していって、でらうまでの粗相という形となって爆発したんだと思う。
やってしまった張本人ももちろん悪いが、それ以上に組織の異変に気付いていながらも何も行動しなかった自分の責任は大きいと感じた。
「今年のリーグに出場できないかもしれない」「廃部の可能性すらある」と言われたときは、体の震えが止まらなかった。これまで、歴代の先輩たちが大切に繋いできたバトンを、この代で終わらせてしまうかもしれないと思うと、恐怖が一気に襲ってきた。
そこから毎日のようにラクロスが夢に出てきて、色んなところに謝罪に行く日々を繰り返して、この時期が一番しんどかった。
最終的に、多くの方の協力を得て、もう一度だけチャンスをいただけることになった。本当に感謝しかない。
この事件以降もう一度、自分たちを見つめなおす時間を取り、そこからチームにも一体感が生まれ始めたので、迷惑をお掛けした人たちには申し訳ないが、チームが変わるいいきっかけになったと今では感じている。
そして、これまでとの違いのもう一つが4年生の技術不足。
今年の4年生は例年に比べ、圧倒的に技術が足りていなかった。もちろん、たかのりや赤こうき、はるとなどうまいプレーヤーも一定数いたが、全体的なレベルは低く、4年生がそんなミスしてたら緊張感なんか出るわけないよなというしょうもないプレーをする人も多かった。今年は人数が少なく、AB分けできないこともあって、Aの技術に満たない人もみんなで同じ練習をするしかなかった。上級、下級関係なくその環境に甘えていた人も間違いなくいたと思う。
そして、1年生のころから、この代はずっと下手と言われている問題に対し、実力のある人たちも「俺は関係ない。」とこの問題から目を背けていた気がする。これまでにも何度かミーティングを開いて、やろう。となっていたが、どれも一時的なもので長くは続かなかった。もっと、同期全員で支え合いながら、厳しく指摘しあって、全員でうまくなる習慣を作るべきだった。そんなこんなであっという間に4年生になったので当然自分たちの代になった時に苦しんだ。
新歓試合、上南戦、社会人との練習試合とほんとに勝つことができなかった。
リーグも目の前に迫っているのに、結果の出ないチーム状況に焦りと不安だけが募っていった。
こうして迎えた開幕戦。
名大に完膚なきまでにやられて、密かに心の中にあった、俺たちは強いというプライドも自分はうまいという自信も完全に砕かれた。
ただ、開幕戦の敗退を経てから、チームが成長していっていると感じる場面も増え、(日ごろから熱心にご指導していただいた圭樹さんをはじめとしたコーチ陣の皆さんのおかげです)何より自分も成長していると感じることも多く、この期間の練習は本当に楽しかった。
そして、開幕戦から約1か月後の試合の信州戦では、おそらく24南山でベストな試合ができた。オフェンス、ディフェンスともに成長を確かに感じられる手ごたえのある勝利だった。
しかし、自分はこの試合で思いっきり足を捻ってしまった。
翌日、病院にいくと靱帯断裂と診断された。ファイナル4まで1か月以上あるし、ちょっと休めば出来るだろうという気持ちでいた。ただ、3週間たっても痛くて走れなかった。あまりに痛むので、MRIを撮りにいったら、内側と外側にヒビが入っていた。医者からは「2週間後の試合は、仲間を信じてあきらめなさい」と言われ、頭が真っ白になった。
この時期にプレーできないというのは、かなりしんどかった。自分が練習に入って1プレー、1プレーに気持ちを出すことでチームの士気を上げることが役目だと思っていたため、ひたすら外から見ているのは、辛かったし、みんなに申し訳なかった。
ただ、外部トレーナーの水田さんからファイナル4まで安静にしてぶっつけ本番で頑張ろうと励まされ、リハビリを再開した。誰もいなくなった病院で、夜遅くまでリハビリに付き合っていただいたことには本当に感謝しています。そのお陰で、ファイナル4の前日から復帰することができました。あとは、りんののテーピングも。ありがとうございました。
こうして迎えたファイナル4。
オフェンスは東海で1番うまい名城ディフェンスを相手に、これ以上ないオフェンスをしてくれた。
しかし、6対8で敗れた。
勝たなければいけない試合だったし、勝てた試合だった。
前半ラスト30秒で、名城に決められた2点目は本当に悔いが残る。なぜ、あの動きをしたのかと今でもあの場面をみるとスマホを投げつけたくなる。
4Qの最後らへんはこれまでの思いが込み上げてきて涙が自然とあふれた。もっとこのメンバーでラクロスがしたかった。
引退してから1週間後のファイナル、名大vs名城の試合を見に行った。
得点する、脱ポゼする、グラボーを拾うたびに叫ぶ選手たちと満員のスタンド。
同期が躍動する姿を見て、心からあの場に立ちたいと思ったし、羨ましかった。決勝に導くことができなかった情けなさや恥ずかしさなど色んな感情が混じり、途中から試合を見るのが苦しくて帰りたくなった。
この場所で試合して、勝ってみんなで優勝の喜びを分かち合うためにこの1年間苦しいことにも耐えてきたんだなと思った。
ただ、その場所に立つことすらできなかった。あそこのフィールドの景色すら見せることができなくて後輩達には申し訳ない。
来年は必ずあの場所に戻って、優勝してみんなで最高の景色を見てきてほしい。絶対応援に行きます。
そんなこんなで、現役の時は頑張っているつもりであったことも、引退して落ち着く時間が増えると、もっとこうすべきだったなとか、ああすべきだったなと沸々と湧いてくる。
みんなには、組織的なものだけでなく、個人的な問題や課題から逃げないで向き合う強さを持ってほしい。
だらだらと自分の気持ちを振り返るのは終わりにしてここからは、4年間やって感じたことを書いていきます。後輩達には少しでも頭の中に残ってくれると嬉しい。
まずは、プレーを言語化できるようにしてほしい。
言語化できるというのは、それだけラクロスについて考えている証拠で、一つ一つの意識点、動きの意味を、自分の中でかみ砕いで整理できているからだと思う。そうすることで圭樹さんもよく言う、再現性のあるプレーにつながると思う。
うまい人が教えるのも上手なのはそういうことだと思う。潤さんにしても駿太郎さんにしても言語化するのがびっくりするくらい上手だった。
なので、まだ感覚でラクロスしている人は伸びしろがあると思う。
もう一つが責任感をもって取り組んでほしい。
ある目標をチームで掲げたなら、全員がその目標を意識した行動をしなければならない。
ものを大切にしない。グランドに落ちてるゴミを見つけても拾わない。夜遅くまで遊んで次の日寝坊する、体調を崩して欠席するなど日常的なものから、自主練、反省、ウェイトをしないなど、果たしてそういったものは、仮に自分がチームの代表だったら本当にするのか?
決してそんなことはしないはずである。幹部じゃないから、下級生だから、試合に出ないからと心のどこかで甘えている部分があると思う。
高い目標を目指している組織にいる以上、全員が責任のある行動を取らなければ、その目標は達成できない。
偉そうなことを言っていますが、自分も下級生のころは目標を意識した行動なんて、出来ていませんでした。この主将という立場を経験したからこそ思うことで、全員が責任感の強い人だったらどれだけチームはうまくいくだろう、強くなるだろうと何回も考えました。
なので、全員が当事者意識をもって、この南山男子ラクロス部に関わってください。自分の行動の1つ1つがチームに大きく影響します。全員とは言わなくても半分以上が責任感のある行動をするだけで、物事はいい方向にいくと思います。
最後に感謝を伝えて終わろうと思います。
コーチ陣のみなさん
それぞれが家庭もあり、仕事もあり、社会人クラブの活動もある中で、毎週のように来て自分たち指導してくださったのは本当に感謝しかありません。特に、今年はコーチ陣の支えがなければ、シーズンを走りきることは間違いなくできていなかったです。本当にありがとうございました。また、社会に出る前に素晴らしい大人の人たちに出会えたという大きな財産を得ることができました。これからは形は違えど、何かしらで社会に貢献できる大人になります。
陸斗さん、駿太郎さん
この1年間、南山の 16 という番号を背負わせていただいて、責任を感じるとともに誇りでもありました。比較されると劣ってしまいますが、今年はお二人がコーチということもあり、いいプレーを見せたいと自分なりに頑張ってきました。
そして、これまでの先輩方が繋いできた、16の意志を次はよしとに引き継ぎたいと思います。
よしと頑張れ!
けいしさん
定期的に気にかけて連絡下さり、自分の心の支えになっていました。また、これは良くないと思うよ。と指摘していただいて気付くことも多々ありました。ありがとうございました。
今後もたくさんお世話になると思うので、よろしくお願いします。
SSRのみなさん
松尾さん、新垣さんをはじめ、ラクロス部のことをほんとによく応援していただきありがとうございました。ジムに行くたびに励まされる言葉を貰って、すごくうれしかったです。
なかなか、勝つ試合を見せることが出来なくて残念ですが、後輩たちがやり返してくれると思うので、今後も応援に来てくださるとうれしいです。
後輩のみんな
みんなの力が今年を戦う上で大きな力になってくれました。ありがとう。力のある人が多く揃っているからこそ、そこに慢心せず、常に上のレベルを見て、謙虚な気持ちで頑張ってください。大起におんぶにだっこになるんじゃなくて、みんなで支えてあげてね。
スタッフのみんな
プレーヤーよりも早くに集合して、備品準備にグラメに片づけとラクロスだけに集中できる環境を作ってくれて本当にありがとう。本当にまじめで、いい人しかいなくて、この人たちのためにも勝って全国に連れていきたい、と頑張らせてくれる存在でした。
特に、同期のスタッフは、新人戦から結果が出ない中でも、誰一人欠けることなく続けてくれてありがとう。立派なスタッフ組織をつくりあげてくれたおかげで自分たちの代は成り立っていました。また、直接感謝を伝えたいのでご飯でも行きたいです。
同期のみんな
この4年間で楽しいことも、辛いことも、うまくいかずに悩むことも多くのことをみんなと経験した時間は、自分の中の宝物です。ありがとう。
引退してから、全員で集まりたいのに、集まれる1番多い日が10人というこの集まりの悪さだけどうにかほしいです。年内までにはみんなでごはん行きましょう。
その他にも書ききれないくらい多くの人たちに支えられました。関わってくださったすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
これにて、24南山の引退ブログを終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
南山21 #16 三宅勇輝
Comments